更新者 専務

2003年2月6日(木)

                  

ちょっと、ええかげんにしてよ

 昨年12月末、その年最後のわくわくフェアーに、「まだまだ乗れます・走ります、軽四が10万円」つうコーナーを出したら、10台が売れてしまった。遠くは津山や神崎郡から、親戚に聞いたとかでお越しになった。デフレよりも不況が原因なんだろうなと、あらためて厳しさを実感したものだ。車検整備・登録諸費用すべて含むってのもあった。整備内容は、タイミングベルトやバッテリー交換、ダイナモベルトにATオイル・ブレーキオイル・LLC・エンジンオイルにエレメントの交換、ドライブシャフトブーツの交換までして、込みこみで10万円だ。クルマは勿論ただ同然(ただではないのだが)。もしかしたら総額費用は10万円を越しているかもしれない。「アホなことするわ、こんな低年式の過走行の販売をなんでするんや」と現場の声が聞こえてくる。それでもお客様の反応は手ごたえ十分。求められているものを提供するのが商売でございます。たとえ10万円でも、たとえ走行距離が多くても、そのクルマにいぶきを吹き込み、命のある限り走りつづけていただこうと考えたのです(これもエコ)。スバルの業版センターさんにはこのところ大変お世話になっております。スクラップ処理の佐用さんとでも思ってらしたんとちゃいますやろか。
 さてさて、今週末もそんなんで第二弾「マーチでええやん、10万円から」と題してマーチを10台ほど集めています。勿論、人気の軽四10万円も開催です。ところがです、あるおばちゃんが数日前から毎日毎日お越しになり(本当にクルマをさがしてらっしゃる)、15万円のクルマ(スバルレックス5ドア・AC・PS・PW・集中ドアロック・車検整備付き・諸費用含む・冬タイヤ4本ホイル付き)を毎日ご覧になり、色々とおっしゃる。小傷がどうのとか、ワイパーのゴムがどうのとか、シートのよごれがどうだとか。皆さんはどない思いますか。私は前段でももうしましたが、たとえ15万円でも絶対に手は抜きません。しかし中古車は中古車であって新車では無いのです。
そのクルマの新車時の性能や装備を求めても無理なのです。一物一価でその中古車は世界で1台しか存在しないのです。このあたりがよくお分かりいただいていない。いくらデフレで物が安くなったからといっても、こんな要求には決して答えられないってんです。
昔々ホンダさんが原付のスーパーカブというバイクを発売されました。当時の価格は忘れましたが、私の母が、「こんなもんが会社員の1年分の給料するんやもんな、それを月賦でみんな買いよる」といっていたのを覚えています。15万円とは、昨今の高卒の初任給ぐらいでしょうか。15万円分の価値は十分にセットしてございます。まず軽四の5ドアも少ないです。エアコン・パワステ・パワーウインド・ステレオに集中ドアロック付き・おまけは冬タイヤ4本セット、車検整備はこまごま部品を交換づくし、「これ15万円をいくらまけてくれはるの」だと、「おばはん、買うてもらわんでもエエから、弊社の社員の時間をつぶさすなボケ」と叫びたくなる気持ち、間違ってますやろかね。一言ファンの皆様のご意見を是非伺いたいものです。

今日の栂池

皆様のご意見をお待ちしております。
これは会社とは関係が無く、私個人として毎日毎日ほざいています。
          

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