2003年3月15日(土) |
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車、買うて |
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と言う訳でございまして、しばらくの間お付き合いおば願いたい、とかように思っておるしだいでございますがな。 ごめんくさい、これまたくさい、車買うておくれやっしてごめんやして。 誰かと思うたら、源さんの弟君やおまへんか、まま外は寒いやろ、はようお入りお入り。 おっさんすまんな、ほな上がらしてもらおか。 図々しいお人やな、中へお入りと言いましただけですがな、上がらんでも話は聞けますがな。 それにまた何ですか馴れ馴れしすぎますがな。わてはなあんさんの姉さんは、よう知ってますがな、あんさんとは久々とちゃいますか。もうちと礼儀というものがおますでな。 ほなら、お久しぶりですな、源治郎でおま、よろしゅうに。 なんちゅう挨拶じゃ、まま源さんの弟、許してこましたるわ。ところで源治郎はん、どないしましたんや、なんぞわてに頼みでもおますのか。 さすがさすが、おっさんに頼み事がおますのや。 そのおっさんと言うのはやめなはれ、わては豊田村の奥田とちゃんと名前がおます。 ほなら奥田の親分さん、 えろう態度が変わらはりましたな。 頼み事と言いまんのは、車を買うてほしいんでおま。 ほほう、あんたはんは、わてが人力舎をしておると知っての事かいな。 そらそうでんがな、あんたはたいそう儲けてはると聞きます。それもこの村で造らはった車で、 村以外にまで進出されはってる儲け頭、ほなわての商いしてる、この村で造ったんではない車 、ええのが出来たんで、買うてもらおうと思うて、失礼も考えんとおじゃましましたんにゃわ。 ほう、あんさんはわてが豊田村の徳田と知って来たというのじゃな。 そらそうですけど、訳はもうひとつおま。 それはどういう訳ですな。 わてがもって来た車は、この村の車にはない、特別なものがあるんでんがな。 それはなんですか。 それはな、ここの村民は、人力車はこんなもの、と乗り心地も走りっぷりもひとつしか感じてはりません。 なるほど、それやけどな、あんさんの車の乗り心地がこの村のよりもええとは限らんのと違いますかな。 そりゃそうです、そやからわてとこの車は、この村のやつより長持ちして、お値打ち価格、言うても信じてはもらえまへんやろ。そやけどな、この村の車ひとつしかないということは、造るお人も乗るお人も、商いなさる親分さんもどなたはんも「進歩」がおまへん。わて車が1台入るだけでどなたはんもびっくりしはって、度肝をぬく。そうして職人はんは勉強しはるようになるわ、乗るお人は乗り比べてみたいという事で、1度が2度お乗りになる。親分さんは倍の儲け、とこうなるんでんがな。決して悪い話とちゃいまっせ。 ふむっ・・・なるほど一理あるわな。よっしゃ源治郎はんあんたから1台買うて上げよう。 おおきに、さすが奥田はん。 ところでな、その人力車は、誰の作ですかな。 へぇ、それは、作州は美作宮本村の武蔵といいまんねん。 さぞきれ者ですやろな。 そりゃきれますきれます、車夫もしますし造りもします、人よんで、「人力頭流」といいまんねん。 こんだけ引っ張ってアホみたいなオチですわ。ごめんくさい。 さて私が製作しました「クルマ屋さんと、うまく付き合う15か条」なる冊子を差し上げます。 弊社ホームページでもアップしました。どこにあるかはお探し下さい。 皆様のご意見をお待ちしております。 これは会社とは関係が無く、私個人として毎日毎日ほざいています。 先週からホームページを改修中でございます。大した改修ではございません、プチ改修です。 変わった所では漫才NPOのページからうりもんずの漫才「播磨の武蔵」が動画でみれます。 今日の一言もリニューアルしてまっしゃろ。 |
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