更新者 専務
2002年4月17日(水) | |
労働意欲 | |
昔むかし、日本人は勤労で勤勉な国民だったそうな。戦争に負けてからは、国の復興に命をかけたそうな。体力に自信のある者は肉体労働をし、頭のある者は知恵を絞り、休みも惜しんで国の為家族の為に働きづめだった。この辺の時代背景は私の両親の時代、なんとなく理解が出来る。戦後日本は車にテレビに電化製品に、安い労働賃金で製造しまくっていた。またその影では、製造に素材に行程に世界に特許を取得しまくった。その結果よく働き、頭がよく礼儀正しいとされる日本人像が出来上がってきた。いつのまにかTVもコンピューターも車も、小型で壊れなく優秀な製品として世界に君臨するようになった。 しかしである。今はどうだろう、中年は年功序列体系からはじき出され、若者はフリーター。国も会社も信じない日本人ばかりになり、国の為なんて労働者は一人もいない。公務員ですら国民の公僕なんて誰も思っちゃいない。日本の企業の9割が中小零細だといわれているが、彼らでさえ意識が低くなってきた。 4月はじめから、みずほグループのトラブルが続出している。世界でもビックの金融機関だ。そのコンピューターがおかしい、行員たちは休むまもなく連日回復にやっきだ。銀行でも世界レベルの高給取りの皆さんが寝ずの業務である。勿論自身のトラブルだから仕方ないにしてもである。それでは最近のみなさんのまわりの労働者諸君はいかがでしょうか。別に賃金のことは不平があっても意見しないかわりに、今度の研修行ってくれないか、なんて言ったら「代休はいつですか」「出張手当はどうですか」「日曜以外ならいいです」「僕じゃないとだめですか」なんて聞こえてきませんか。かたや年収1千万以上の社員は、日曜も家族もかなぐり捨てて、業務信用回復にやっきになっている。かたやごくごく平凡な毎日のみなさん。これではこの国の勤勉さ労働意欲なんて期待できないことがおわかりになりませんこと。韓国や中国になんて、もうすでにおいぬかれてしまったのですかね。日本の塞の中小企業も、新天地は海外ですか。 今月は総会などで出張が多い月です。 毎日のアップに時間差攻撃が加わります、ご了承ください。 |
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