更新者 専務

2002年10月9日(水)

                          

 

トラックがなくなると

  ノーベール物理学賞の小柴さん、おめでとうございます。今朝の新聞はこれ一色でした。その合間を「トラックがなくなると」と、全日本トラック協会の全紙広告が目に入った。おっしゃるとおり物流の9割がトラック輸送だ。それが税金問題、環境問題で大変厳しい状況だ。どれをとっても確かに経営に大きく響く。これまでの日本の産業をしっかりと守ってきたのも事実だ。
しかしである。税金や高速道路問題もさることなのだが、やはりトラックのマナーは悪いのも事実なのだ。おそらく中小零細の(弊社もそうだが)経営環境が悪いからそうなるのだろう。この度の排ガス問題にしても、規制のかからない地域に大挙して移転登録がされている事実、排ガス垂れ流しのトラックは全然減っていないのだ。ザル法逃れが頻発している。受注が取れないから安く走る、安く走るから儲からない。儲からないから社員の待遇が厳しい、厳しいから違反や事故につながる。車検や点検整備も同じ、高速道路のサービスエリア、トラックのブースはオイル漏れの跡が多く目に付く。トラック業者の全部とは言わないが、経営者も乗務員も常識を問いたくなる皆さんが少なからず存在する。私も整備工場経営者、わがままだけれど、出来ることなら、中小のトラックは整備したくない、割がまったくあわないのだ。特にアイドリングでの仮眠、勿論そうしないと大変なことはわかってはいるが、大量の大型トラックが全国でアイドリングで休憩や仮眠をしている時の排気ガスの量は膨大ですよ。小型乗用車を全部ハイブリッドにしたぐらいでは追いつきません。そこのところもっと議論し、停車中はアイドリングしなくてもよい装置やエリアの整備をしてほしいものです。
これは各方面からブーイングがきそうやな。失礼しました。

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